*************************************************************************** ** ** ** ソフトウェア解説書 ** ** ** ** サウンドカード ドライバ V1.0 ** ** ** ** Copyright (C) 松下電器産業株式会社 1993,1994,1995 ** ** ** *************************************************************************** このドキュメントは、製品の取り扱い、ご使用に際して特に注意すべき事項、 参考となる情報などを記述したものです。 目次 ---- 1.概要 2.注意事項 3.サウンドカード・イネーブラの仕様 3.1 DOS/Vマシンについて 3.2 PC−98シリーズについて 4.VOLUME.EXE 5.INSTALLV.EXE 6.サウンドカード・デバイスドライバの削除/追加 7.Windows95上での使用方法について 7.1 PC カード(PCMCIA):32ビットでの使用 7.2 PC カード(PCMCIA):MS-DOS互換モード(32ビットサポートオフ)での使用 7.3 MS-DOS 上でのアプリケーション使用 1.概要 サウンドカードは、Microsoft Windows V3.1 でサポートしているサウンド機能 (PCMコーディック/MIDIなど)に完全に準拠しています。以下では、 サウンドカードと、サウンド機能をサポートした市販のアプリケーションとの 互換性について説明します。 (1) Microsoft Windows 上での互換性について サウンドカードをインストールすることにより、各アプリケーションが表 記している”対応するサウンドボード”には依存することなく、MPC用 または、Microsoft Windows V3.1 用のサウンド機能を用いたアプリケーシ ョンを実行することができます。すなわち、Sound Blaster, Windows Sound System, Ad-Lib などに対応したアプリケーションの実行が可能です。 (2) MS-DOS 上での互換性について DOS/V マシンでサウンドカードを使用している場合は、Ad-Lib の FM シン セサイザとの互換性があります。したがって、MS-DOS 上のアプリケーショ ン(ゲームソフトなど)を実行する場合には、使用するボードとして Ad-Lib を選択してください。また、PC-98 シリーズ専用の MS-DOS アプリケーシ ョン(ゲームソフトなど)には、対応していませんのでご注意ください。 2.注意事項 本解説書では、以下の機種を「PC-9821Np より古い機種」と呼びます。 NEC PC-9821Ne, PC-9801NX/C, NS/A, NL/R また、これ以外の PC-98 シリーズの機種を「NECのカードサービス添付機種」 と呼びます。 (1) サウンドカード・イネーブラ:SCENABLE.COM を常駐させると解放すること ができません。 ただし、PC-9821Np より古い機種でご使用になる場合、SCENABLE.COM は常 駐しません。 (2) サウンドカードの抜き差しは、必ずコンピュータ本体の電源をオフにした 後に行ってください。なお、Microsoft Windows V3.1 を立上げるときにサ ウンドカードが装着されていないと、サウンド機能を使用することができ ません。 ただし、PC-9821Np より古い機種でご使用になる場合は、SCENABLE.COM を 実行してからサウンドカードの抜き差しを行わないでください。サウンド カードの抜き差しを行うと、それ以降サウンドカードを使用することがで きません。 このようなときはシステムの再立上げを行ってください。 (3) サウンドカードを使用中(再生/録音中)にコンピュータ本体の電源がオ フの状態にならないよう注意してください。もし、電源オフになった場合 高度な電源管理(APM)機能を用いて再開(Resume)すると正常に動作しない場 合があります。 このようなときはシステムの再立上げを行ってください。 (4) サウンドカードはコンピュータ本体の性能(CPU、クロック周波数等)によ り、サウンド機能が制限されます。実行速度が遅いコンピュータでは、 PCMコーディック機能を使用する際、サンプリング周波数を低くする等 の設定を行ってください。 (5) Microsoft Windows V3.1 上でサウンド機能を使用する以外に複数のアプリ ケーションを実行すると、本体 CPU に負荷がかかり、音切れ、音飛びが発 生することがあります。 (6) DOS/V マシンで提供されているサスペンド/レジューム機能を使用するた めには、CONFIG.SYS ファイルに POWER.EXE を設定したうえで、Microsoft Windows V3.1 を "DOS/V System with APM" モードでインストールしてお く必要があります。詳細は、それぞれのマニュアルを参照してください。 また、PC-98 シリーズで提供されているサスペンド/レジューム機能を使 用するためには、98NOTEメニューでレジューム機能を「使用する」 に設定しておく必要があります。詳細は、それぞれのマニュアルを参照し てください。 ただし、PC-9821Np より古い機種でご使用になる場合、サスペンド/レジ ューム機能を実行すると、それ以降サウンドカードを使用することができ ません。 このようなときはシステムの再立上げを行ってください。 (7) サウンドカードを装着し、サウンドカード・イネーブラ:SCENABLE.COM を 実行すると、パソコン本体から出力されるサウンドカード以外の音(本体 ビープ音、モデムカードからの信号音など)が小さくなることがあります。 このような場合には、/Sオプションを設定してください。(/Sオプシ ョンについては、本解説書の「3.サウンドカード・イネーブラの仕様 」 (1)設定方法 を参照ください。) (8) PC-98 シリーズでご使用になる場合、CONFIG.SYS ファイルの記述を下の例 を参考に修正してください。 「CONFIG.SYS の記述例」 +--------------------------------------+ | PC-9821Np より古い機種の場合 | +--------------------------------------+ ・・・・・・・ DEVICE=A:\WINDOWS\HIMEM.SYS ・・・・・・・ DEVICEHIGH=A:\DOS\SSDRV.SYS DEVICEHIGH=A:\DOS\CARDSET.SYS ・・・・・・・ +--------------------------------------------+ | NEC のカードサービス添付機種の場合 | +--------------------------------------------+ ・・・・・・・ DEVICE=A:\WINDOWS\HIMEM.SYS DEVICE=A:\WINDOWS\EMM386.EXE /P=64 /UMB /E=DC00-DFFF DEVICEHIGH=A:\DOS\SSDRV.SYS DEVICEHIGH=A:\DOS\CS.EXE DEVICEHIGH=A:\DOS\CSALLOC.EXE A:\DOS\CSALLOC.INI ・・・・・・・ (9) サードパーティ製メモリ管理ドライバをご使用になる場合、必ず PCMCIAド ライバ使用の UMB領域を確保する設定( MS-DOS に標準添付されている EMM386.EXE の X= オプション[DOS/Vマシン]、/E オプション[PC-98シリー ズ]に相当 )を行ってください。詳細についてはサードパーティ製拡張メ モリのマニュアルを参照してください。 なお、設定ができない場合、MS-DOS に標準添付されている EMM386.EXE を 使用してください。 (10) パソコン本体にサウンド機能の付いている機種で、サウンドカードを使用 される場合には、これらの機能をディスエーブルにしてください。設定方 法については、パソコン本体のマニュアルを参照してください。以下に、 IBM ThinkPad 230 と NEC PC-9821Np でのインストール方法を示します。 +---------------------------------+ | IBM ThinkPad 230 の場合 | +---------------------------------+ 1) サウンドカードのインストールプログラム:INSTALL.EXEを用いて、サウ ンドカードのドライバをインストールする。 2) Windows にプレインストールされている "ThinkPad機能設定" の "シス テム" を起動し、 "詳細情報" の "セットアップ" にて「オーディオ装 置を使用しない」にチェックする。 3) SYSTEM.INI の [386Enh]フィールドの device=vwavedec.386 をコメントにする(その行の先頭にセミコロンを付ける)。 4) マシンを再起動する。 +------------------------------+ | NEC PC-9821Np の場合 | +------------------------------+ 1) サウンドカードのインストールプログラム:INSTALL.EXEを用いて、サウ ンドカードのドライバをインストールする。 2) SYSTEM.INI の [386Enh]フィールドの device=vpcmd.386 をコメントにする(その行の先頭にセミコロンを付ける)。 3) 98NOTEメニューを用いて、サウンドを「使用しない」に設定する。 4) マシンを再起動する。 3.サウンドカード・イネーブラの仕様 インストールプログラム:INSTALL.EXE を実行すると起動ドライブのルート ディレクトリの AUTOEXEC.BAT にサウンドカード・イネーブラ: SCENABLE.COM が組み込まれます。 3.1 DOS/Vマシンについて (1) 設定方法 このサウンドカード・イネーブラには、以下に示すような3つのオプショ ンを付加することができます。 C:\SNDCARD\SCENABLE /W530 /I9 /S ← AUTOEXEC.BAT 内での記述 これら3種類のオプションの意味と、設定可能な値を以下に示します。こ れらの中から、各システムにしたがって、最適な値を選択し、設定してく ださい。 "/W" オプション [意 味] 使用する I/O 空間の開始アドレスを指定します。 [設定可能値] 530, 604, E80, F40 [備 考] サウンドカードでは、このオプションで指定した I/Oア ドレスから 10バイトと、388h 〜 38Bh までの I/Oを使 用します。 "/I" オプション [意 味] 使用する割り込みチャネルを指定します。 [設定可能値] 7, 9, 10, 11 また、これらオプションが指定されなかったり、正しい値が設定されなか った場合のデフォルト値を以下に示します。 I/O 空間の開始アドレス 〜 530h 割込チャネル 〜 9 "/S" オプション [意 味] コンピュータ本体内蔵スピーカからの出力機能を持たな くなります。 (2) メッセージ一覧 [正しく設定できたとき] <日本語> サウンドカード イネーブラ (P) V1.0 L11 IO Port: 530 IRQ Channel: 9 Copyright (C) 松下電器産業株式会社 1993 <英語> Sound Card Enabler (P) V1.0 L11 IO Port: 530 IRQ Channel: 9 Copyright (C) Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 1993     [正しく設定できたが、サウンドカードが挿入されていないとき] <日本語> サウンドカード イネーブラ (P) V1.0 L11 IO Port: 530 IRQ Channel: 9 Copyright (C) 松下電器産業株式会社 1993 サウンドカードが挿入されていません。サウンドカードを挿入し てください。 <英語> Sound Card Enabler (P) V1.0 L11 IO Port: 530 IRQ Channel: 9 Copyright (C) Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 1993 There is no Sound Card. Insert Sound Card. [オプションが誤って設定されたとき] <日本語> オプションの設定が誤りです。 サウンドカード イネーブラ (P) V1.0 L11 IO Port: 530 IRQ Channel: 9 Copyright (C) 松下電器産業株式会社 1993 <英語> OPTION ERR. Sound Card Enabler (P) V1.0 L11 IO Port: 530 IRQ Channel: 9 Copyright (C) Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 1993 [オプションで指定した I/O または IRQ の設定ができなかった場合] <日本語> サウンドカード イネーブラ (P) V1.0 L11 IO Port: 530 (F40 は設定できません) IRQ Channel: 9 ( 7 は設定できません) Copyright (C) 松下電器産業株式会社 1993 <英語> Sound Card Enabler (P) V1.0 L11 IO Port: 530 ( You can not set F40) IRQ Channel: 9 ( You can not set 7) Copyright (C) Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 1993 [サウンドカードで使用できる IRQ が全て設定できなかった場合] <日本語> サウンドカードの設定に失敗しました。 設定可能な IRQ がありません。 現在使われている IRQ をチェックしてください。 <英語> Sound Card can not set up. There is no available IRQ. Check using IRQ. [サウンドカードで使用できる I/O が全て設定できなかった場合] <日本語> サウンドカードの設定に失敗しました。 設定可能な IO がありません。 現在使われている IO をチェックしてください。 <英語> Sound Card can not set up. There is no available IO. Check using IO. [サウンドカード・イネーブラが実行済のとき] <日本語> 既にサウンドカードイネーブラが常駐しています。 <英語> Sound Card Enabler is permanently resident. [カードサービス/ソケットサービスがインストールされていないとき] <日本語> サウンドカードの設定に失敗しました。 カードサービス/ソケットサービスがインストールされていませ ん。 正しいカードサービス/ソケットサービスをインストールしてく ださい。 <英語> Sound Card can not set up. Card Services or Socket Services not installed. Install correct Card Services or Socket Services. [他のエラーにより設定ができなかった場合] <日本語> サウンドカードの設定に失敗しました。 再起動してください。 <英語> Sound Card can not set up. To restore, press Alt-Ctrl-Del to reboot. 3.2 PC−98シリーズについて (1) 設定方法 このサウンドカード・イネーブラには、以下に示すような2つのオプショ ンを付加することができます。 C:\SNDCARD\SCENABLE /I5 /S ← AUTOEXEC.BAT 内での記述 これら2種類のオプションの意味と、設定可能な値を以下に示します。こ れらの中から、各システムにしたがって、最適な値を選択し、設定してく ださい。 "/I" オプション [意 味] 使用する割り込みチャネルを指定します。 [設定可能値] 3, 5, 6, 10, 12 また、これらオプションが指定されなかったり、正しい値が設定されなか った場合のデフォルト値を以下に示します。 I/O 空間の開始アドレス 〜 F40h 割込チャネル 〜 5 "/S" オプション [意 味] コンピュータ本体内蔵スピーカからの出力機能を持たな くなります。 サウンドカードの使用する I/O ポートは、F40h 〜 F49h の10バイトと 388h 〜 38Bh の 4バイトです。 (2) メッセージ一覧 +--------------------------------------+ | PC-9821Np より古い機種の場合 | +--------------------------------------+ [正しく設定できたとき] サウンドカード イネーブラ (SS) V1.0 L12 IO Port: F40 IRQ Channel: 5 Copyright (C) 松下電器産業株式会社 1994     [サウンドカードが挿入されていないとき] サウンドカードが挿入されていません。 サウンドカードを挿入し、再起動してください。 [オプションが誤って設定されたとき] オプションの設定が誤りです。 サウンドカード イネーブラ (SS) V1.0 L12 IO Port: F40 IRQ Channel: 5 Copyright (C) 松下電器産業株式会社 1994 [オプションで指定した IRQ の設定ができなかった場合] サウンドカード イネーブラ (SS) V1.0 L12 IO Port: F40 IRQ Channel: 5 ( 3 は設定できません) Copyright (C) 松下電器産業株式会社 1994 [サウンドカードで使用できる IRQ が全て設定できなかった場合] サウンドカードの設定に失敗しました。 設定可能な IRQ がありません。 現在使われている IRQ をチェックしてください。 [サウンドカードで使用できる I/O が全て設定できなかった場合] サウンドカードの設定に失敗しました。 設定可能な IO がありません。 現在使われている IO をチェックしてください。 [ソケットサービスがインストールされていないとき] サウンドカードの設定に失敗しました。 ソケットサービスがインストールされていません。 正しいソケットサービスをインストールしてください。 [対応しないソケットサービスがインストールされているとき] サウンドカードの設定に失敗しました。 ソケットサービスが異なります。 正しいソケットサービスをインストールしてください。 [カードサービスがインストールされているとき] サウンドカードの設定に失敗しました。 カードサービスが組み込まれています。 専用のソケットサービスを組み込み、再起動してください。 [他のエラーにより設定ができなかった場合] サウンドカードの設定に失敗しました。 再起動してください。 (注)PC-9821Np より古い機種については、サウンドカードはPCカードサ ポートソフトウェアでは動作しません。パソコン本体に添付している カードサポートソフトウェアをインストールしてください。 +--------------------------------------------+ | NEC のカードサービス添付機種の場合 | +--------------------------------------------+ [正しく設定できたとき] サウンドカード イネーブラ (98) V1.0 L12 IO Port: F40 IRQ Channel: 5 Copyright (C) 松下電器産業株式会社 1993     [正しく設定できたが、サウンドカードが挿入されていないとき] サウンドカード イネーブラ (98) V1.0 L12 IO Port: F40 IRQ Channel: 5 Copyright (C) 松下電器産業株式会社 1993 サウンドカードが挿入されていません。サウンドカードを挿入し てください。 [オプションが誤って設定されたとき] オプションの設定が誤りです。 サウンドカード イネーブラ (98) V1.0 L12 IO Port: F40 IRQ Channel: 5 Copyright (C) 松下電器産業株式会社 1993 [オプションで指定した IRQ の設定ができなかった場合] サウンドカード イネーブラ (98) V1.0 L12 IO Port: F40 IRQ Channel: 5 ( 3 は設定できません) Copyright (C) 松下電器産業株式会社 1993 [サウンドカードで使用できる IRQ が全て設定できなかった場合] サウンドカードの設定に失敗しました。 設定可能な IRQ がありません。 現在使われている IRQ をチェックしてください。 [サウンドカードで使用できる I/O が全て設定できなかった場合] サウンドカードの設定に失敗しました。 設定可能な IO がありません。 現在使われている IO をチェックしてください。 [サウンドカード・イネーブラが実行済のとき] 既にサウンドカードイネーブラが常駐しています。 [カードサービス/ソケットサービスがインストールされていないとき] サウンドカードの設定に失敗しました。 カードサービス/ソケットサービスがインストールされていませ ん。 正しいカードサービス/ソケットサービスをインストールしてく ださい。 [他のエラーにより設定ができなかった場合] サウンドカードの設定に失敗しました。 再起動してください。 (注)NEC のカードサービス添付機種については、サウンドカードが使用で きる資源を設定する必要があります。通常は、インストールプログラ ム:INSTALL.EXE が資源の設定を行いますが、A:\DOS のパスに CSALLOC.INI が存在しない場合は、カード環境設定ユーティリティ (CONFIG.EXE)で I/Oポート:0388-038F を追加設定してください。 詳細は、PC-98シリーズに添付しているPCカードサポートソフトウ ェアマニュアルを参照してください。 4.VOLUME.EXE VOLUME.EXE は再生/録音時の入出力制御、及びボリューム調整を行うユー ティリティです。以下に VOLUME.EXE の使い方を説明します。 (1) Microsoft Windows V3.1 のファイルマネージャを用いて、本プログラムを 起動してください。 (2) ボタン、スクロールバーの内容、操作方法について 1.Output : インターフェースボックスからの出力、及びコンピュータ本 体からの出力音量を制御します。LINE, WAVE, SYNTH 共にス クロールバーを min の方向に移動させると出力レベルが小さ くなり、max の方向に移動させると出力レベルが大きくなり ます。 LINE : LINE IN から入力している音声の出力レベルを設定できます。 WAVE : WAVEデータ再生の出力レベルを設定できます。 SYNTH : MIDIデータ再生の出力レベルを設定できます。 2.Input : インターフェースボックスからの入力音量を制御します。LINE, MIC 共にスクロールバーを min の方向に移動させると入力レ ベルが小さくなり、max の方向に移動させると入力レベルが 大きくなります。LINE と MIC の入力レベルは独立に設定で きます。 LINE : LINE IN からの入力レベルを設定できます。 MIC : MIC からの入力レベルを設定できます。 3.top most: チェックボックスをチェックしておくと、VOLUME.EXE のウィ ンドウを常に他アプリケーションウィンドウよりも前面に表 示します。 4.close : VOLUME.EXE プログラムを終了します。 5.INSTALLV.EXE INSTALLV.EXE は DOS/V マシンで MS-DOS のコマンドラインから、起動ド ライブのルートディレクトリの AUTOEXEC.BAT に、サウンドカード・イネ ーブラ:SCENABLE.COM をインストールするプログラムです。 以下に INSTALLV.EXE の使い方を説明します。 (1) MS-DOS コマンドラインから、本プログラムを起動してください。 (2) インストール項目について 1.Installation. サウンドカード・イネーブラ:SCENABLE.COM をインストールします。 2.Set I/O and IRQ. (Editing of 'AUTOEXEC.BAT') AUTOEXEC.BAT にインストールされているサウンドカード・イネーブラ :SCENABLE.COM のオプション (I/O, IRQ) を変更します。 6.サウンドカード・デバイスドライバの削除/追加 Windows上でサウンドカードを使用しない場合、コントロールパネル内の [ドライバ] コマンドを選択することにより、サウンドカードデバイスドラ イバを「組み込まれているドライバ」から削除することができます。 また、削除したデバイスドライバを「組み込まれているドライバ」に追加 することもできます。デバイスドライバの削除、追加は下記の手順で行っ てください。 +--------------------------------+ | デバイスドライバの削除 | +--------------------------------+ (1) コントロールパネル内 [ドライバ] コマンドを選択 (2) [ Panasonic Sound Card ] にカーソルを合わせ、"削除" を選択 (3) "再起動する" を選択し、システムを再起動する。 +--------------------------------+ | デバイスドライバの追加 | +--------------------------------+ (1) コントロールパネル内 [ドライバ] コマンドを選択 (2) "追加" を選択し、「一覧にない、または更新されたドライバ」を選択 (3) OEMSETUP.INF の存在するパスを指定 1) サウンドカードドライバがインストールされているパスを指定する 場合 ・例 C:\SNDCARD 2) インストールディスクのパスを指定する場合 ・DOS/V マシンの例 A:\DOSV ・PC-9821Np より古い機種の例 C:\1S98 ・NEC のカードサービス添付機種の例 C:\PC98 (4) [ Panasonic Sound Card ] を選択 (5) "現在のものを使う" を選択し、ドライバの情報を確認 なお、(3)でインストールディスクのパスを指定した場合、"新しく組 み込む" を選択することができます。これを選択すると、インストー ルディスクからドライバファイルがコピーされます。 (6) "再起動する" を選択し、システムを再起動する。 なお、詳細については [ドライバ] コマンドの "ヘルプ"、あるいは Windows のマニュアルを参照してください。 7.Windows95上での使用方法について Windows95上でサウンドカードを使用する場合は、以下の手順に従って設定 を行ってください。 (設定を行う前に、必ず「コントロールパネル」内の「システム」を起動し て、「パフォーマンス」内のPCカードの状態を確認してください。) 7.1 PC カード(PCMCIA):32ビットでの使用 (1) 既に PC カード(PCMCIA):MS-DOS互換モードで、サウンドカードを使用 している場合は、あらかじめ以下の手順で環境ファイルを編集し、シス テムを「PC カード(PCMCIA):32ビット」に設定する必要があります。 1. AUTOEXEC.BAT の編集 AUTOEXEC.BAT に記述されているサウンドカードイネーブラをコメ ントアウトしてください。 例: C:\SNDCARD\SCENABLE.COM ↓ REM C:\SNDCARD\SCENABLE.COM ~~~ 2. SYSTEM.INIの編集(WINDOWSのディレクトリにある。) [drivers]セクションを以下のように変更 例: [drivers] [drivers] ・・・ ・・・ ;wave=mmsystem.dll wave=mmsystem.dll ;midi=mmsystem.dll → midi=mmsystem.dll wave=sndcard.drv ・・・ midi=sndcard.drv aux=sndcard.drv mixer=sndcard.drv ・・・ 3. PC カードの状態を32ビットサポートに変更 32ビットサポートへの変更については、Windows95のヘルプを 参照してください。 (2) パソコン本体の電源を切った状態で、サウンドカードをPCカード スロットに装着 (3) Windows95を起動 (4) サウンドカードのマスターディスクをFDドライブに挿入 (5) [ハードウェアの製造元が提供するドライバ] を選択 (6) [フロッピーディスクからインストール] ウィンドウ上から DOS/Vマシンの例 : ~~~~~~~~~~~~~~~~~ A:\SNDW95\DOSV PC98シリーズ NECのカードサービス添付機種の例 : ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ B:\SNDW95\PC98 と入力し、[OK] を選択 (7) ドライバ等のインストール終了後、サウンドカードがセットアップさ れ、使用可能状態になります。(タスクバーにカードのアイコンが表 示されます。) (8) 本体内蔵スピーカ出力のオン/オフの設定について 1. 「コントロールパネル」内の「システム」を起動 2. デバイスマネージャーで「サウンド・ビデオ、およびゲームの コントローラ」の下の「Panasonic Sound Card」にカーソルを 合わせ、プロパティを選択 3. 「Setting」を選択 4. "Use inside speaker"のチェックボックスをチェックすると本 体内蔵スピーカからの出力がオンに設定されます。 (注)PC-9821Np より古い機種については、「PC カード(PCMCIA):32ビット」 では動作しません。「PC カード(PCMCIA):MS-DOS互換モード」で使用 してください。 7.2 PC カード(PCMCIA):MS-DOS互換モード(32ビットサポートオフ)での使用 (1) Windows95を起動した状態で「コントロールパネル」を開き、「シス テム」を起動 (2) 「システム」のデバイスマネージャで、PCMCIAソケット内のデバイス を削除し、PCMCIAソケットが存在しないように設定(このとき、「シ ステム」のパフォーマンスを見ると、PCカードの部分で「PCMCIAソケ ットはインストールされていません」、あるいは「MS-DOS互換モード」 になっている。) DOS/Vマシンの例 : PCIC または互換 PCMCIA コントローラ を削除 PC98シリーズの例 : NEC PCMCIA controller を削除 (3) マシンを再起動し、MS-DOSで立ち上げて(マシン起動時に F8キーを押 し、「コマンドプロンプトのみ」、あるいは「command prompt only」 を起動)以下のファイル(CONFIG.SYS, AUTOEXEC.BAT)の編集を行う。 (4) CONFIG.SYSの編集 以下の例に従って、MS-DOS上でのソケットサービス、カードサービス をロードできるように設定してください。 DOS/Vマシンの例 : ~~~~~~~~~~~~~~~~~ REM - by PC Card (PCMCIA) wizard - DEVICE=C:\ICCARD\IBMDSS01.SYS REM - by PC Card (PCMCIA) wizard - DEVICE=C:\ICCARD\IBMDOSCS.SYS ↓ DEVICE=C:\ICCARD\IBMDSS01.SYS DEVICE=C:\ICCARD\IBMDOSCS.SYS PC98シリーズ NECのカードサービス添付機種の例 : ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ REM - by PC Card (PCMCIA) wizard - DEVICEHIGH=A:\DOS\SSDRV.SYS REM - by PC Card (PCMCIA) wizard - DEVICEHIGH=A:\DOS\CS.EXE REM - by PC Card (PCMCIA) wizard - DEVICEHIGH=A:\DOS\CSALLOC.EXE A:\DOS\CSALLOC.INI REM - by PC Card (PCMCIA) wizard - DEVICEHIGH=A:\DOS\CARDID.EXE A:\DOS\CARDID.INI ↓ DEVICEHIGH=A:\DOS\SSDRV.SYS DEVICEHIGH=A:\DOS\CS.EXE DEVICEHIGH=A:\DOS\CSALLOC.EXE A:\DOS\CSALLOC.INI DEVICEHIGH=A:\DOS\CARDID.EXE A:\DOS\CARDID.INI *PC98シリーズ NECのカードサービス添付機種の場合、CONFIG.EXEを 用いてI/Oポート(388-38F)の資源が設定されているか確認してくだ さい。設定されていない場合は、PC98シリーズに添付の「PCカード サポートソフトウェアマニュアル」を参照して設定を行ってくださ い。 上記の例の場合は、A:\DOS ディレクトリ内にあるCONFIG.EXEを使用 して設定してください。 PC98シリーズ PC9821Npより古い機種の例 : ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ REM - by PC Card (PCMCIA) wizard - DEVICEHIGH=A:\DOS\SSDRV.SYS REM - by PC Card (PCMCIA) wizard - DEVICEHIGH=A:\DOS\CARDSET.SYS ↓ DEVICEHIGH=A:\DOS\SSDRV.SYS DEVICEHIGH=A:\DOS\CARDSET.SYS (5) AUTOEXEC.BATの編集 AUTOEXEC.BAT にサウンドカードイネーブラが記述されているかを確認 してください。 例: C:\SNDCARD\SCENABLE.COM また、SCENABLE.COM が存在することを確認してください。存在しない 場合、添付FD内の SCENABLE.COM をコピーしてください。 DOS/Vマシンの例 : ~~~~~~~~~~~~~~~~~ COPY A:\DOSV\SCENABLE.COM C:\SNDCARD\SCENABLE.COM PC98シリーズ NECのカードサービス添付機種の例 : ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ COPY B:\PC98\SCENABLE.COM A:\SNDCARD\SCENABLE.COM PC98シリーズ PC9821Npより古い機種の例 : ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ COPY B:\1S98\SCENABLE.COM A:\SNDCARD\SCENABLE.COM (6) SYSTEM.INIの編集(WINDOWSのディレクトリにある。) [boot]セクションにmsmixmgr.dllを追加 例: [boot] ・・・ drivers=mmsystem.dll power.drv msmixmgr.dll ・・・ ^^^^^^^^^^^^ [drivers]セクションを以下のように変更 例: [drivers] [drivers] ・・・ ・・・ wave=mmsystem.dll ;wave=mmsystem.dll midi=mmsystem.dll → ;midi=mmsystem.dll ・・・ wave=sndcard.drv midi=sndcard.drv aux=sndcard.drv mixer=sndcard.drv ・・・ また、SNDCARD.DRV が WINDOWS のインストールされているディレクト リの SYSTEM のディレクトリに存在することを確認してください。 DOS/Vマシンの例 : ~~~~~~~~~~~~~~~~~ COPY A:\DOSV\SNDCARD.DRV C:\WINDOWS\SYSTEM\SNDCARD.DRV PC98シリーズ NECのカードサービス添付機種の例 : ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ COPY B:\PC98\SNDCARD.DRV A:\WINDOWS\SYSTEM\SNDCARD.DRV PC98シリーズ PC9821Npより古い機種の例 : ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ COPY B:\1S98\SNDCARD.DRV A:\WINDOWS\SYSTEM\SNDCARD.DRV (7) WINDOWS がインストールされているディレクトリの SYSTEM のディレ クトリ内にある MSMIXMGR.DLL を他のファイル名で保存し、サウンド カード添付FD内の MSMIXMGR.DLL をこのディレクトリにコピーする。 DOS/Vマシンの例 : COPY C:\WINDOWS\SYSTEM\MSMIXMGR.DLL C:\WINDOWS\SYSTEM\MSMIXMGR.SND COPY A:\MSMIXMGR.DLL C:\WINDOWS\SYSTEM\MSMIXMGR.DLL (8) マシンを再起動し、Windows95を立ち上げる。 7.3 MS-DOS 上でのアプリケーション使用 (1) 既にMS-DOSアプリケーションがインストールされている場合 ゲーム等、Ad-libボード用のMS-DOSアプリケーションをWindows95から 起動する場合は、以下のように起動してください。 1. Windows95上で、MS-DOSアプリケーションの実行ファイルのアイコ ンを選択し、メニューバーの「ファイル」内の「プロパティ」を 選択 2.「プログラム」内のバッチファイルの記述を削除し、「詳細設定」 を選択する。 3.「MS-DOS モード」のチェックボックスをチェックし、「新しいMS- DOSの設定を指定する」を選択する。 4.「設定」を選択する。 このとき、警告ウィンドウが表示された場合は、「はい」を選択 5. MS-DOS モードオプションの[EMSメモリ」、「マウス」のチェ ックボックスをチェックし、「OK」を選択する。 (他のチェックボックスは、チェックしない) 6. MS-DOS モード用の CONFIG.SYS ファイルの編集 以下の例に従って、ソケットサービス、カードサービスをロードで きるように追加してください。 DOS/Vマシンの例 : ~~~~~~~~~~~~~~~~~ ・・・ DeviceHigh=C:\WINDOWS\EMM386.Exe X=C000-C3FF ~~~~~~~~~~~(追加) DEVICE=C:\ICCARD\IBMDSS01.SYS (追加) DEVICE=C:\ICCARD\IBMDOSCS.SYS (追加) PC98シリーズ NECのカードサービス添付機種の例 : ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ DeviceHigh=C:\WINDOWS\EMM386.Exe /E=DC00-DFFF ~~~~~~~~~~~~(追加) DEVICEHIGH=A:\DOS\SSDRV.SYS (追加) DEVICEHIGH=A:\DOS\CS.EXE (追加) DEVICEHIGH=A:\DOS\CSALLOC.EXE A:\DOS\CSALLOC.INI (追加) DEVICEHIGH=A:\DOS\CARDID.EXE A:\DOS\CARDID.INI (追加) *PC98シリーズ NECのカードサービス添付機種の場合、事前にMS-DOS プロンプトからCONFIG.EXEを用いてI/Oポート(388-38F)の資源が設 定されているか確認してください。設定されていない場合は、PC98 シリーズに添付の「PCカードサポートソフトウェアマニュアル」を 参照して設定を行ってください。 上記の例の場合は、A:\DOS ディレクトリ内にあるCONFIG.EXEを使 用して設定してください。 PC98シリーズ PC9821Npより古い機種の例 : ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ DEVICEHIGH=A:\DOS\SSDRV.SYS (追加) DEVICEHIGH=A:\DOS\CARDSET.SYS (追加) 7. MS-DOS モード用の AUTOEXEC.BAT ファイルの編集を行う。 AUTOEXEC.BAT の先頭にサウンドカードイネーブラを記述。 例: C:\SNDCARD\SCENABLE.COM 8.「OK」を選択した後、再度「OK」を選択 (2) Windows95をインストールしている状態からMS-DOSアプリケーションを インストールする場合 1. Windows95上で、MS-DOSプロンプトのアイコンを選択し、メニュー バーの「ファイル」内の「プロパティ」を選択 MS-DOSプロンプトのアイコンを表示させるためには、、Windows95 のヘルプの「キーワード」画面で「MS-DOSウィンドウ プロパティの 変更」を参照してください。 2. (1)の2.から8.を行う。 3. MS-DOS上からMS-DOSアプリケーションのインストールを行う。 4.インストールしたアプリケーションに対して、(1)を行う。 ・Microsoft と MS-DOS(Operation System)は、米国マイクロソフト社の登録商標です。 ・Windowsは、米国マイクロソフト社の登録商標です。 ・Ad-Libは、Ad Lib Inc. の登録商標です。 ・Sound Blasterは、Creative Labs, Inc. の登録商標です。 ・その他、記載の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。